【タイプ統一杯優勝】水統一の研究メモ③
こんにちは。@れもん。です。
今回も引き続きタイプ統一杯の使用構築まとめと考察を続けていきます。
◎対鋼統一(準決勝)
一般的に水対鋼統一では水がやや有利だと言われているが今回のルールではメガ石とゲッコウガが使えないため、水の通らない相手には非常に苦しい戦いが予想される。
以下に対策が必要なポケモンを挙げていく。
持ち物候補:鉢巻or残飯
水統一にとって最も脅威となるポケモン。炎技(めざ炎)を一致で使えるゲッコウガが不在な上、高火力格闘技を持つメガカメックスも使用不可なため安定した処理ルートが少ない。不一致大文字程度では耐えられてしまう上、雨の選出も厳しくなるのでパーティ単位で柔軟な選出ができるように調整は必須。
持ち物候補:眼鏡orスカーフor電気Z
タイプ一致で高火力電気をぶっ放す天敵。頑丈型の場合上から雨エースで殴っても耐えられて返り討ちを食らうので安定した処理ルートとしてランターンが必須になる。耐久に優れる輝石レアコイルの可能性も十分に考えられる。
◯ハッサム
持ち物候補:鉢巻or残飯
地面と格闘を等倍にできる鋼。メガはないものの優秀なタイプと技で対策必須。有利対面から安定行動の蜻蛉でスカーフジバコになると非常に辛い。バレットの通りが悪いので鉢巻なら石火馬鹿力叩きなどが予想される。サポートなら残飯毒羽が第一候補。幸い雨下での高火力水技で押せるので迅速な処理を心がけたい。
ちなみに対水統一においては納豆とは似て非なる役割になり、納豆は雨を抑制して格闘を呼びやすくハッサムはむしろ雨を呼びやすい特徴を持つ。
持ち物候補:弱点保険or残飯
択ゲの権化、みんなのトラウマ。水統一からは一撃で葬れる技がほぼ皆無でありどうしても行動機会を与えてしまう。低火力ポケモンのめざ炎はむしろ弱点保険で相手にアドを与えてしまうので注意したい。といっても雨選出の際はキンシでターンを稼がれるのも辛く、ペリッパー生存中の処理を急ぎたい。今回はこちらが低速ポケモンが多く、毒残飯ガルドも厄介。
◎構築の概要
例の如く雨始動役のペリッパーは確定。龍が全く刺さらないのでグドラは諦め他のエースを探すことにして1枠を空けた(後述)。次にジバコ受けとテッカグヤの処理にランターンを組み込んだ。残りのポケモンはできるだけ炎技を搭載し、さらに撃ち分けが可能なように拘りアイテムの採用を避けた。
それでは個別解説に移る。
◯ペリッパー@襷
【特性】雨降し
【性格】無邪気
【努力値】4-0-0-252-0-252
【技構成】暴風、ハイドロポンプ、蜻蛉返り、追い風
1回戦から皆勤賞。説明不要の雨始動役。
暴風切りで熱湯採用も真剣に考えたがカミツルギなどのことも考えるとわざわざ外すほどでもないと判断した。
◯ニョロボン@格闘Z
【特性】すいすい
【性格】意地
【努力値】60-252-0-0-0-180
【技構成】気合パンチ、地震、アンコール、身代わり
今回のすいすいエース枠にして対策必須のナットレイをぶっ潰す最終兵器。元々は雨始動役をアンコ持ちのニョロトノにするか考えていたところ、「エースのニョロボンで起点作って身代わりきあぱんって強くね?すいすいで高速アンコ打てるし」という雑な考えで爆誕。格闘Zにすることにより優先度を0の威力200技でナットレイを一撃粉砕し、交代されても後続に強く負担をかけられる。素早さは準速ジバコ(60族)抜きで残りHにすることで実数値が175となり、16n−1調整になっている。
◯ランターン@リンド
【特性】蓄電
【性格】控え目
【努力値】4-0-4-248-252-0
【技構成】熱湯、ボルトチェンジ、めざ炎、電磁波
2回戦とは個体が異なっている。テッカグヤやエンペルト、ジバコイルが役割対象。リンドを持たせることで対面でナットレイの処理が可能になり、Z草結びエンペの処理も安定する。ただしめざ炎は雨下で機能しないので注意。最後の1枠は有利対面で撃てる電磁波。水統一には地面を呼びにくく、ジバコは逃げるので無駄撃ちになる場面は少なかった。
◯ヤドラン@炎Z
【特性】再生力
【性格】控えめ
【努力値】252-0-4-252-0-0
【技構成】熱湯、大文字、怠ける、欠伸
非雨選出時にナットレイを消し炭にする枠。統一の性質上技範囲を広く取る必要がないため、有利対面の安定択として欠伸を採用している。再生力を生かした立ち回りが強みで、雷パンチ持ちのメタグロスには欠伸→雷P受ける→ランターン交換で問題ない。
◯エンペルト@珠
【特性】激流
【性格】控え目
【努力値】252-0-4-248-4-0
【技構成】ハイドロポンプ、波乗り、めざ炎、草結び
この個体もこの試合のために新たに厳選している。新しくめざ炎を搭載し、さらに珠を待たせることで撃ち分けを可能にさせ、ナットレイの後出しを許さない。本来であれば優秀な耐久を削るので珠は避けたかったが統一パの特性上帯は刺さりにくく、Zも既に2枠使っており妥協するしかなかった。
◯アバゴーラ@弱点保険
【特性】頑丈
【性格】陽気
【努力値】0-252-4-0-0-252
皆勤賞にもかかわらず選出されず、完全に見せポケになりつつある海亀。鋼には岩雪崩の通りが悪いので滝登りに変更している。自分ではあまり使わないが相手からすれば常に殻破展開が頭に残るのでそういう意味ではやはり外せない。
◯対戦結果 勝利(3-0)
相手使用パーティ
キリキザン、ジバコイル、テッカグヤ、メタグロス、ギルガルド、ドリュウズ
天敵のジバコイルと処理が面倒なテッカグヤが見えているのでランターンの選出は確定。ドリュウズはランターンやドヒドイデ等の処理を迅速にできる地面Zと予想(スカーフでも雨の上は取れず刺さりにくい)。余ったスカーフをジバコかグロスのどちらかと判断した。全体的に格闘技の通りが良いのでペリニョロボン+ランターン選出とした。
相手選出
此方選出
初手はペリッパーで雨を降らせてキザンと対面。不意打ちで襷を削られるのを防ぎつつ相手の一致技を両方半減できるニョロボンへ。相手のメタルバーストに合わせてアンコールを決め、身代わり貼り優位に。相手の交代先のジバコイルを地震で削り機能停止に追い込む。ボルチェンか繋がれたテッカグヤに気合パンチをZで撃ち込み崩しに成功。その後はランターンでジバコを処理し、ペリッパーの水技で押し続け無事に勝利した。
次回はシリーズ最終回です。